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琴の名手 葛原勾当



琴の名手として知られる葛原勾当は、名を重美といい文化9年(1812年)備後国深安郡八尋村(現広島県福山市神辺町八尋)に生まれました。

3歳で痘瘡(とうそう)にかかり両目を失明しますが、文政3年(1820年)9歳の時に琴を習い始める。その後、11歳で京都に上り筝曲の教授を受け、16歳からは自ら弟子の稽古に当たっています。

この頃から葛原勾当は、代筆による日記をつけ始め、26歳からは自ら考案した木活字を用いて日々の出来事、和歌等を記し生涯に及んでいます。明治15年(1882年)71歳で病没するまで続けた日記は、『葛原勾当日記』として出版され、葛原勾当日記3帖11冊と印刷用具一具ならびに三味線稽古墨筆記録10冊は、現在広島県重要文化財に指定され、葛原勾当の事績を現代に伝えています。


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